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“3歳児神話”にモヤモヤしたら――働くママと子どものリアルな成長

1. はじめに――3歳児神話への違和感

「3歳児神話」、つまり「3歳までは母親が家庭で育てるべき」という考え方を耳にされたことはありませんか。仕事と子育ての両立に取り組む中で、「自分はきちんと子どもと向き合えているのだろうか」と不安になることもあります。私が出産したときも、友人や親戚から「3歳までは母親がそばにいないと心配だよね」と声をかけられることが何度かあり、そのたびに“3歳児神話”という言葉を思い出しました。

2. 日々の子育てで感じる3歳までの子どもの成長

子どもが3歳になるまで、「言葉やしぐさでうまく気持ちを伝えられない」「周囲のことをどれだけ理解しているのだろう?」と感じる場面がたくさんありました。短い言葉やあいまいな表情、一度泣き出すと理由が分からず戸惑うことも。そんな日々を過ごすうちに、「この時期の子どもはまだ自分の思いを十分に言葉にできないし、身の回りのことも本当に少しずつ理解していくものなのだな」と感じるようになりました。

「もしかして“3歳児神話”って、こうした3歳までの発達段階と何か関係があるのかもしれない」と考えるようにもなり、少し調べてみました。

3. 発達心理学が教えてくれること

発達心理学の視点で子どもを見てみると、小さいうちは主に泣いたり、表情や身ぶりで気持ちを伝える時期だといわれています。

  • 2〜3歳ごろから語彙が増え始め、少しずつ自分の意思を言葉で伝えられるようになりますが、複雑な気持ちや状況の理解にはまだ時間がかかります。
  • 3歳が近づくと周囲の人の気持ちや社会的な状況にも目が向き始め、それまでとは違う新たな成長が見えてきます。
  • 親として「この時期は特にしっかり見守ってあげたい」と感じるのは、ごく自然なことだと思います。こうした親心が、“3歳児神話”という考え方につながってきたのかもしれません。

4. 本当に「母親が付きっきり」でなければいけないのでしょうか

でも、実際には――
発達心理学や保育現場で「必ず母親が付きっきりでいなければならない」とは言われていません。大切なのは「子どもが安心できる大人がそばにいる環境」です。お父さんや祖父母、保育士さんなど、信頼できる身近な大人が子どもを見守ることで、愛着形成や成長は十分に支えられるとされています。

また、フルタイムで働いている母親のお子さんが発達や心の成長で明らかな不利益を受けているという科学的な根拠もありません。「限られた時間でも、愛情をしっかり注ぐ」「安心できる大人と過ごす環境を整える」ことが、何より大切なのです。

5. “神話”に縛られず、私らしい子育てを

「母親じゃなきゃダメ」「3歳までは特別」といった思い込みに、必要以上にプレッシャーを感じなくても大丈夫です。子どもは、いろいろな大人と関わり合いながら、少しずつ世界を広げていきます。保育園や家族など身近な信頼できる人がいれば、それだけで大きな支えになります。忙しい毎日の中でも、「今日の帰り道に手をぎゅっとつないだ」「寝顔を見ながら一日を振り返った」――そんな一瞬一瞬が、子どもの心にしっかり届いていると思います。

6. おわりに――悩みながら、その成長を見つめて

子育ては、「こうしなければいけない」と決めつけずに、一人の人間としての子どもに向き合い続ける旅のようなものだと感じています。みなさんも3歳児神話にモヤモヤしたときは、ぜひ“いま”のお子さんの姿をそっと見つめてみてくださいね。
言葉にできない小さな気持ち、うまく伝えきれない思いも、すべて大切な成長の証かもしれません。どうかあなたらしく進んでいけますように。

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