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女性経営者・個人事業主のための「ホルモンの波」と体調管理

きっとあなたも感じている、心と体の“言葉にならない波”

「理由もなくやる気が出ない日がある」「急に気分が沈んだり、体が思うように動かない」――そんな日はありませんか?
一生懸命に日々忙しく働くなかで、自分自身の心と体がコントロールできなくなるような感覚に戸惑い、「私だけかな」と不安になった経験は、多くの女性が持っています。

「私だけじゃない」と知ることは、大切な気づきです。この気づきを出発点に、ホルモン変動による心身の変化を理解し、「自分を責めずに体調と向き合う」セルフケア方法をお伝えします。

ホルモンバランスと体調の波を知る

女性の体は、月経周期年齢ごとのライフステージ、生活環境やストレスなど、さまざまな影響でホルモンバランスが大きく揺れ動きます。これは誰にもコントロールできない自然な変化であり、決して「気合が足りない」わけではありません。

ホルモンによる体調や気分の変化は生理現象です。あなたのせいではありません。

月経周期ごとのホルモン分泌量のイメージ

女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)は、ひと月の周期(約28日)で大きく変化します。下記のイメージ図は、周期の各フェーズでのホルモンの変動と体調の特徴を表しています。

フェーズホルモンの主な変化体調・気分の特徴
月経期エストロゲン・プロゲステロンともに低い倦怠感、気分が沈む、体が重い
卵胞期エストロゲンが徐々に上昇(プロゲステロンは低いまま)気分や体調が上向き、肌や髪の調子も安定しやすい
排卵期エストロゲンがピークに達し排卵、直後にプロゲステロンが上昇し始める体がむくみやすい、軽い腹痛やだるさを感じる事も
黄体期プロゲステロンがピーク、エストロゲンは一時的に小さな山。その後両ホルモンとも急速に減少PMS症状(イライラ、不安、怠さ、むくみなど)が出やすい

※この図は月経周期28日型をイメージとしたものです。個人差があります。

【月経周期ごとのホルモン変動グラフ】

こちらの折れ線グラフでは、月経周期のフェーズごとにエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の変動を示しています。エストロゲンは卵胞期に上昇し、排卵期にピークを迎え、プロゲステロンは黄体期に大きく増えます。体調や気分の波とも深く関連しています。

ライフステージごとのホルモン分泌量のイメージ

女性ホルモンは年齢やライフステージによっても大きく変わります。下記のイメージ図は各ライフステージでのホルモン分泌と体調の特徴をまとめています。

ライフステージ年代の目安ホルモン分泌・身体の特徴
思春期10代ホルモン分泌が始まり、急激に増減。月経が始まる(初経)。
生殖年齢期20代~30代半ばホルモン分泌が安定。月経周期も安定しやすい。
プレ更年期30代後半~40代ホルモン分泌が徐々に乱れ始める。不調やイライラを感じやすい。
更年期45~55歳前後ホルモンが急激に減少。自律神経の乱れや不調が目立つ。

※上記は平均的な流れの例であり、個人によってスタート時期や症状には幅があります。

【ライフステージごとのホルモン変動のイメージグラフ】

このグラフは思春期から更年期までのライフステージごとのエストロゲンとプロゲステロンの相対分泌量を示し、加齢によるホルモンレベルの変動を視覚的に理解しやすくしています。分泌は思春期に上昇し、生殖年齢期で安定、プレ更年期から徐々に低下し、更年期に急落します。

用語解説

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
     女性らしい体づくりや内膜の成長に関わる主要ホルモン。
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)
     妊娠維持や体温上昇、PMS症状に関わるホルモン。
月経周期とライフステージごとの女性ホルモン変動の折れ線グラフ

仕事や日常でよくある「体感」

  • 「大事な会議なのに集中できない」
  • 「疲れがなかなか抜けない」
  • 「なんとなくイライラ、理由もなく涙が出る」
  • 「気合いはあるのに体がついてこない」
  • 「肌の不調やむくみでテンションが下がる」

このような感覚は、あなただけではなく、多くの女性が実際に感じています。

体調管理のポイント ― 自分らしい働き方のために

  • 自分の体調を“見える化”する
     手帳やアプリに体調や気分を記録し、自分のリズムを知ることで、“無理する日”と“休む日”を意識的に区別。
  • パフォーマンスの波を活用する
     重要な会議や提案は調子の良い時期に。体調がすぐれない時期は、事務作業やルーティンワークへシフト。
  • 体調を整える生活習慣を大切に
     睡眠・栄養・軽い運動を意識することで、波をゆるやかにできる。
  • つらい時は相談やヘルプを
     周囲や専門家に相談し、一人で抱え込まないことも大切です。
  • 周囲に自分のリズムを伝える工夫を
     チームやパートナーと共有・理解を図ることで、仕事の質も高まります。

おわりに

体調の波――それは女性にとって、仕事のパートナーとも言える存在です。「私が悪いのでは…?」と責める必要など、どこにもありません。
「この“気づき”が、より自分らしく働く第一歩になる」。そう思いながら、あなただけのセルフケアとペースを見つけてみてください。

経営も人生も、“知ること”と“工夫すること”が、あなた自身とビジネスの健やかさへとつながっていきます。

“弱さ”ではなく、“自分の波を知る強さ”を大切に、あなたらしい働き方を続けていきましょう。

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