〜初心者が乗り越えるべきハードル・はじめの一歩・目安となる期間・現実的な期待値〜
アプリ開発の相談を時々いただきますが、女性で未経験の方からの相談が多いです。特にIT未経験で苦手意識がある方にとっては、「何から始めればいいのか」「最低限何を知っておけばいいのか」が大きな壁に感じられます。ここでは、未経験・ITが苦手な方でも押さえておきたいポイントと、どうしても苦手な場合の対応策をまとめます。
1. アプリ開発を始める前に
- 目的や作りたいアプリを明確にする
- 例:「自分のタスク管理用アプリ」「家計簿アプリ」など
- なぜ作りたいのか、どんな課題を解決したいのかを紙やメモアプリに書き出しましょう
2. 初心者が乗り越えるべきハードル
ハードル | 主な内容・対策例 |
---|
目的・要件の不明確さ | 何を作りたいか明確にし、簡単なものから始める |
技術・知識の習得 | ノーコード活用や段階的な学習 |
設計・仕様の曖昧さ | 事前に要件定義や設計をしっかり行う |
情報収集の難しさ | 信頼できる情報源・コミュニティ活用 |
バグ・エラー対応 | 完璧を目指さずまず完成を目標に |
継続力・モチベーション維持 | 小さなゴールを設定し達成感を積み重ねる |
セキュリティ・運用知識不足 | 最低限の知識を身につける |
3. 未経験・IT知識が苦手な方でも最低限押さえておきたいポイント
- 専門用語に慣れる必要はないが、最低限の言葉は知っておく
- 例:アプリ、データ、保存、公開、ログイン、画面 など
- ノーコードツールを活用する
- プログラミング不要でアプリが作れるサービス(例:Glide, Adalo, Bubble など)を使い、まずは「動くもの」を体験する
- 「小さな成功体験」を積む
- 画面が1つできた、ボタンが動いた、という小さな達成感を重ねることで自信がつく
- 困ったらネットで検索・質問する
- 分からないことは「〇〇 できない」「〇〇 エラー」などで検索し、公式ヘルプやQ&Aサイト(teratail, Stack Overflow など)を活用
- 設計や仕様は紙に書いて整理する
- 頭の中だけで考えず、やりたいこと・必要な画面・機能を紙やノートに書き出すと整理しやすい
4. どうしてもITや操作が苦手な場合の対応策
- 無理に一人でやろうとしない
- 家族や知人、ITに詳しい人に相談する
- オンラインコミュニティや勉強会に参加してみる
- 外部サービスや専門家に一部依頼する
- 難しい部分だけクラウドソーシング(ココナラ、クラウドワークスなど)で依頼するのも選択肢
- 動画や図解で学ぶ
- 文字だけでなく、YouTubeの解説動画や図解付きの教材を使うと理解しやすい
- 「できないこと」を認めて割り切る
- すべてを自分でやろうとせず、「最低限ここまでできればOK」と目標を下げるのも大事
- ノーコードのテンプレートを活用する
- 既存のテンプレートをカスタマイズするだけでも、アプリ開発の雰囲気や流れを体験できる
5. はじめの一歩:具体的な行動ガイド
- 目的とテーマを決める
- 参考となるアプリを探す
- ノーコードツールや入門教材を選ぶ
- 小さなゴールを設定する
- 進捗や学びを記録する
6. 目安となる期間(所要期間)
フェーズ | 目安となる期間(週末のみ学習の場合) | 内容例 |
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目的・テーマ決定 | 1日〜1週間 | アイデア出し、メモ書き |
ツール・教材選び | 1日〜3日 | ノーコードツール登録、教材選定 |
基本操作の習得 | 1〜2週間 | チュートリアル実施、基本操作体験 |
プロトタイプ作成 | 2〜4週間 | 画面設計、簡単な動作確認 |
機能追加・調整 | 1〜2週間 | 必要な機能を追加・修正 |
テスト・公開準備 | 1週間 | 動作確認、公開手順の確認 |
合計 | 1ヶ月〜2ヶ月 | |
7. アプリは作っただけで使ってもらえるのか?
- 結論:作るだけではダウンロードされません
- アプリは膨大な数が存在し、リリースしただけではほとんどダウンロードされないのが現実です。
- ヒットするアプリはごく一部であり、初心者が一つ作っただけで多くの人に使われるのは非常に難しいです。
- ユーザーに使ってもらうために必要なこと
- マーケティングやプロモーション(SNS発信、コミュニティ活用、インフルエンサー連携など)
- オーガニック流入とペイド広告の活用
- ユーザーフィードバックをもとに継続的な改善
- ポートフォリオとしての活用も有効
- 案件獲得や転職活動時に、自作アプリがあると大きなアピール材料になります
8. まとめ
- 最初の一歩は「小さく始めて、必ず最後までやりきること」
- ノーコードなどのツールも活用しながら、まずは動くアプリを作ってみることが最大の突破口です
- ITや操作が苦手でも「目安となる期間」や「全体の流れ」を意識して、一人で抱え込まず周囲やサービスを頼ることで、初心者でも迷わずアプリ開発に挑戦しやすくなります
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